私たちは数十兆という細胞からできています。
細胞の1つ1つは互いに密接し
内液と外液に満たされています。
内液と外液には多少の成分変化がありますが
基本となる体液は同じです。
それを津液(しんえき)と呼びます。
この津液は
温度=熱気を持っています。
そして気の流れに従って自由に体中を流れます。
津液は必要な部位に必要な量
必要な形に変化して働きます。
一部は血液に、一部は様々な消化液、
涙、鼻水、汗、脳髄液、
などなど
細胞の代謝、内臓の働き、血液の動き
などなど私たちがまったく意識しない
生命活動の最前線をささえているのです。
つまり私たちが生きる仕組み、
それは12本の気の流れです。
私たちは自分が生きていると思っています。
それは社会活動だったり、遊んだり、食べたり、眠ったり、
しかしそれは生命の現場ではありません。
生命活動の現場は内臓の働きであり、
無数の細胞の活動であり、
あなたが日常意識することのない世界のお話しです。
内臓や細胞が働かねばあなたの存在は消滅します。
つまり実際に生きているのは
あなたの内臓であり細胞なのです。
あなた自身だと思っているあなたの気持ち・心も
内臓活動から醸し出されています。
12本の気の流れは六臓六腑からが出ています。
12本それぞれは決まった気の量で、決まった道筋を、
決まった時間に流れて身体を栄養し、形成しています。
気の量も道筋も時間も、すべてとても正確です。
だから何かがひとつ変動しても私たちは心や体に違和感を感じます。
そのまま放置していると違和感が苦痛へ、
さらに大きくなると死につながる病気へ進みます。
特に気の量は重要で、気が減っても増えすぎても症状をおこします。
これを調えることは病気を最短で確実に治すことになるのです。
これは胃から流れ出ています。
顔から始まります……目の下・頬・あご
次にのど……首前面・食道・気道
次に胸腹 ……乳房・腹部前面・臍周囲
次に鼠径部……足つけ根・股関節
次に膝……膝全体
足……足首前面・足の甲
こんな感じで流れています。
もしこの流れの気が氾濫すると
次の病気がおきる可能性があります。
目の下のクマ・ほうれい線
痰・のどの痛みや閉塞感・食道がん・甲状腺トラブル
乳がん・産後の母乳トラブル・乳腺炎
腹部の膨満
股関節痛・鼠径ヘルニア・大転子のトラブル
膝のトラブル
足首のトラブル
などです。
どこにどのような病気がおきるか、
それは他の気の流れとの関連で変わってきます。
だからこの氾濫を治めると多くの症状が解決します。
例えば慢性的なのど痛と膝の痛みが同時に治ってしまう、
ということもあるのです。
同時に性格も変わることが多いです。
一人で閉じこもりがちだった性格が
明るく社交的になったりします。
気の流れを調えると心と体が
とても楽になるのです。