津液(しんえき)とは私たちの体に満ちて体を包んでいる液体のことです。
細胞の内外を自由に出入りしています。
また肌の表面を蒸気の形で守ってくれています。
血液も津液のひとつ、涙や汗、尿、鼻水、多くの消化液もすべて津液が変化したものです。
必要な時に必要なものに変化して必要なところに行きます。
例えば人には平均5~6ℓの血液がありますが、
心臓から拍出された血液は1分後には再び心臓に戻ってくるのです。
これはすごいジェット噴流です。
心臓のポンプ力だけではありえません。
この血液の動きは気の流れに助けられているから実現しているのです。
つまり津液の動きに助けられているのです。
末端組織から1分かからず心臓にもどるのも
津液の動きに運ばれているからなのです。
さらにもう1つの例。
私たちが食事をすると吸収された成分は速やかに各組織に分散します。
これも全身をくまなく動いている津液に乗って動いているのです。
吸収された成分は必要に応じて
指の先から各臓器・各組織まで分散されます。
このように私たちが生きている最前線の現場を取り仕切っているのが津液の動きです。
その動きのもとが気の流れなのです。