皮膚の乾燥や痒みが発生し、ひどいと肌にひび割れが発生してそこからジュクジュクし出して痛みが常時続いてしまいます。
原因は不明、治療方法も分かっていません。アトピー性皮膚炎のみならず、皮膚病そのものの正体が未だ分かっていないというのが現状です。治療方法は副腎皮質ステロイド剤の塗布、あるいは服用です。
私が伝承した『素問・霊枢』における医学では、アトピー性皮膚炎を含め皮膚病そのものを皮膚の病気とは考えておりません。
というよりも病気が何であっても、すべての病気は熱気の偏在ととらえております。健康な人の身体は全身くまなく必要な熱気が必要な量だけ存在しています。肺には肺に一番適した温度、胃には胃の、肝臓には肝臓の、すい臓・脾臓にはそれらの、大腸には大腸の・・・・といった様に、それぞれの臓腑にはそれぞれに適した温度があるのです。全身をめぐる熱気に異常が生じて、それぞれに適した温度から逸れると色々な症状がおきるのです。
アトピー性皮膚炎を含め、皮膚病の場合は肺と大腸の異常な熱気が主な原因です。そこで肺と大腸の熱を取って治していきます。肺と大腸の熱を取ると皮膚の熱を取ることが出来るのです。
私たちの身体は主に12本の気の流れによって維持されています。気とは熱気です。この12本の気の流れに異常が生じると熱気に偏在が起こり、さまざまな症状が現れるのです。この熱気の偏在を元通りにすることでさまざまな症状が消えていくのです。
この『素問・霊枢』の医学理論は皮膚病のみならず、あらゆる病気を治すことができる究極の医学なのです。
最も古くて、最も新しい医学です。