自然治癒力とは何でしょうか。それは私たちの心身が病気になった時に元の健康状態に戻ろうとする機能ですね。症状がまだ小さいうちに元に戻ってしまえば病気にはならないのに、どうして治癒力が働かず症状が進行して大きな病気になってしまうのでしょうか。それを解明している医学があります。それは今から3500年前に著された「素問・霊枢」という医書に基づく医学です。ここでは人を自然現象の一つとして捉えています。そして私たちの心身が主に12本の気の流れによって形成・維持されていることを明らかにしています。気の流れが氾濫していたり枯渇していたりすると、それが原因で様々な症状が引き起こされます。氾濫や枯渇が続く限り症状は治らず反対に進行してしまうのです。治癒力は発揮されません。治癒力を元に戻すには気の流れを元に戻さねばならないのです。「素問・霊枢」医学は氾濫した気を減らす方法、枯渇した気を増やす方法を確立しています。気を操作していく方法です。気を操作して流れを元のゆったりした流れに戻すと私たちの心身もゆったりしてきます。そして心身が本来持っている治癒力が回復していくのです。心身の不調は自然に治癒されていきます。