私が鍼の師匠に出会ったのは1998年でした。その時私は原因不明の皮膚病や不眠・全身の関節変形・鬱症状・便秘・喘息などなどで苦しんでいました。自殺さえ考えていたのです。しかし師匠との出会いで助けられたのです。それがこの鍼治療でした。これは今からおよそ3500年前に記された「素問・霊枢」という医書に基づくものです。ここでは人を自然現象の一つとして捉えています。そして人の心身が12本の気の流れで形成・維持されていることを解明しています。治療方法は鍼をツボに刺入して気を操作していきます。気が氾濫している流れは気を減らし、不足している流れは気を補充します。そうしてゆったりとした元の流れに戻していくのです。すると様々な症状が消えていきます。気の流れがゆったりとなると心身の不調も楽になっていくのです。いつの間にか私のひどかった皮膚病も治り、関節の変形も治り、一つ一つ病気が治っていきました。そして私も師匠からこの治療技術を伝承して現在多くの患者様を治しているのです。これは対症療法などではありません。身体の自然治癒力を高めて身体自体が治るのを助けているのです。