お便りありがとうございます。
蓄膿症はつらいですね。
私も子供の頃いつも鼻がつまって、週2回くらい近くの耳鼻咽頭科クリニックへ通っていました。
3年くらい通いましたが治りませんでした。しかし今現在は鍼治療のおかげで完治しています。
私の鍼治療は「素問霊枢医学」に基づくもので、気の流れを調える鍼灸です。
私たちの体と心は主に12本の気の流れでできています。
この流れが私たちが生きる原理なのです。
だから気の流れが大きく変動すると、私たちは体やこころに違和感や痛みやつらさなどを感じるのです。
鼻やのどは手陽明・足陽明という気がながれています。
つまり鼻のどの症状も多くはこの2本の気の流れの変動が原因になっているのです。
もちろん他の流れにも変動はありますから、その他の流れも診ながら治療していきます。
流れの変動が治まってくると、鼻やのどはとても楽になってきます。
この治療の特徴は自然治癒的に改善することです。
治療は手足のツボに鍼を刺入して行います。
なぜ手足を使うかというと、肘や膝をこえて体幹に近くなると気の流れは何本もつながりはじめて操作しにくくなるからです。
手陽明は指先から肘までのツボを、足陽明は指先から膝までのツボを使って操作します。
治療は座位です。
治療中は多くの患者さんは眠ってしまいます。
椅子に座った姿勢なのに、気が調ってくるととても気持ちがよくなるからです。
1回の治療は約90分で、最初は週に1回ぐらい行います。