肩こりとともに首の痛みに悩んでいる方は増えています。
当院でも首痛の患者様は増えていますが、皆さまかなり改善しています。
一番効果的なものに承漿(しょうしょう)というツボを使う治療があります。
このツボは首にはありません。
唇の下にあります。
唇の下に鍼を刺して首痛を治すのです。
唇と首、何の関連も無さそうで、なぜ治るのか不思議に思われるかもしれませんが、
これが気の流れを使った治療の特徴です。
当院が長年実践している「素問・霊枢」医学では、私たちの生きる原理が主に12本の「気の流れ」であることを証明しています。
そしてこの流れの異変が様々な病気の原因であることを明らかにしています。
「首痛」の多くは、足少陽や足太陽という「気の流れ」の異変が原因です。
首をつかさどっている「気の流れ」が、足少陽や足太陽という流れだからです。
気が多すぎて流れが氾濫しているのです。
そのため、首周囲の筋が熱を持ち、強張ったり変形したりしています。
先ず「首痛」を治すには、あふれた気を減らしていくのが一番早くて簡単な方法です。
「気の流れ」には、ツボという気が出入りする穴(あな)があります。
ツボには、それぞれ個性があります。
氾濫を治めるには、気を減らすツボに鍼を刺入して気を操作すればいいのです。
するとだんだん気が減って、氾濫が治まってきます。
足少陽や足太陽の気を減らしていくのが、首痛の治療になります。
流れがもとの穏やかな状態に戻ると、筋の強張りが取れてきます。
首はだんだん和らいで、とても楽になってきます。
やがて首痛は消えてしまうのです。
ストレートネックなどの変形も自然と治っていきます。