DICTIONARY
用語集
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肩こり

一般的には、肩周辺に痛み・張り・重い感覚などがあることを指します。

肩の周辺の筋肉が硬くなり血流が悪くなることで、ひどいときには痛みが強く肩が上がらないケースや片頭痛を引き起こす場合もあります。こうした肩こりの治療は、肩への施術が解消法とされています。

肩への鍼灸、マッサージ、鎮痛剤の塗布などです。

つまり肩そのものへのアプローチがほとんどです。

しかし当院では、肩のみの治療ではなく、肩を凝らせる原因に取り組むことで解消しています。

当院の鍼治療は今からおよそ3000年前に著された「素問・霊枢」という医学を伝承したものです。

ここでは人を自然現象の一つとして捉えています。

そして人の心身が12本の気の流れで形成・維持されていることを解明しています。

生命活動の原動力が気の流れなのです。

そして生命活動の本質はの源である六臓六腑の活動です。

気の流れに異常が生じたとき、私たちはこころや体に苦痛を感じます。

肩を通っている気の流れ足少陽という流れです。

写真の人形では青い線です。

 

眼からから耳の周囲をぐるりと回り、側頭部、首、肩へと流れています。

この流れが氾濫すると、眼、耳、側頭部、首、肩に様々な症状がでます。例えば、

眼精疲労、目の充血、乱視、遠視、

耳鳴り、聴力低下、外・中・内耳炎、

片頭痛、

首の痛み、こり、

肩の痛み、こり、

などです。

肩こりがひどい場合、眼精疲労や片頭痛、首のこりも伴っていることが多いのは、すべて足少陽の氾濫に原因があるからなのです。

 

当院では、足少陽という気の流れを正常に戻していくことで重度な肩こりを治しています。

もちろん、足少陽という流れが通っている部分はどこの症状も改善していきます。

片頭痛や眼精疲労、首のこりなども改善するのです。

余談ですが、この流れは血圧にも関係しているので、血圧の改善もされます。

このように肩がおかしいからと言って肩に原因があるのでも、肩を治療しなければならないのでもないのです。

本当の原因を見つけて治療しなければならないのです。

そうしなければ根本的な治療にはならないのです。

肩こりとは、つまり足少陽という気の流れの氾濫からくる一つの症状という事です。